西川、三菱地所など5社連動で、新しいワークカルチャーを発信
2020/08/03 1:06 pm
イトーキ、花王、東邦レオ、西川、三菱地所の5社は、一人一人のWell-Being(=健康・幸福)と企業の持続的成長の両方を実現する、これからの時代の働き方の文化(=ワークカルチャー)を検証・提案・実践するためのプロジェクト、「Marunouchi Work Culture Lab(丸の内ワークカルチャーラボ)」を立ち上げた。コロナ禍での在宅勤務をはじめ、オフィス中心の従来とは異なる働き方が模索されている社会状況を踏まえ、一人一人のWell-Beingと企業の持続的成長を両立させる働き方を実証・分析し、これからの時代に向けた新しいワークカルチャーを提案、発信していく。
実証・分析に当たっては、5社の知見の活用に加え、各界有識者へのインタビュー調査、ワーカーに対する意識調査等を通じて仮説を抽出。仮説の実証実験や分析を実施し、多様な視点から新しい働き方を提案する。在宅勤務でオンとオフの境目が曖昧になる中、事前調査の段階で、仕事の生産性が最も高まる状態になるためには、“ある一定の状態・環境”に心身を置くことが有効と推察されたことから、改めてそのメカニズムを分析し、有効性や、その状態・環境になるための手法等について仮説・検証を試みる。このある一定の状態・環境とは、仕事をしているオンの状態と、仕事をしてしないオフの状態の両方ともに属さない時間や空間であり、オフィシャルとプライベートの中間、つまりニュートラルな状態をつくることが重要ではないかと仮定し、そこに新しい働き方のヒントがあると考えた。参加企業のリソースを持ち寄りながら、様々な考察と検証を行うことによって、この「ニュートラル」な状態・環境をデザインする活動を展開する。取り組みの成果は、2020年度末に白書形式で幅広く公表する予定。
【参加各社の役割、参加目的・狙い】
社名 | 本プロジェクトにおける役割 | 参加目的・狙い |
イトーキ | これからの時代に求められる「働く文化」づくりに、今まで取り組んできたワークスタイル、ワークプレイスづくりの知見を活かす | 「ニュートラル」な状態・環境を生かし、ワーカーが自立的にワークプレイスを使い分けることにより、高い生産性を実現する働き方を提案 |
花王 | 花王パーソナルヘルスケア研究所の本質研究によって培われた、「よきモノづくり」視点からの提案とリラックス観点からの研究知見の活用 | 現在の社会状況を踏まえた働く場での企業と個人のニーズの把握。一人一人のWell-Beingと企業の持続的成長を実現できる新しい働き方を提案 |
東邦レオ | グリーンや公共空間、共用空間を活用した新たなライフスタイルの提案を担う | 新たな公共空間の使い方として、緑を活用した住宅とオフィスの中間にある働き方の可能性を広げる提案を行う |
西川 | 450余年培ったノウハウを結集し、良質な睡眠をベースとして人々の健康を支える「睡眠ソルーション」のプロフェッショナルとして参画 | 日中の仮眠や夜間の主睡眠を適切にとることが、モチベーションと仕事のパフォーマンス向上に繋がることから、「睡眠」をテーマに様々な角度から新しい働き方メソッドを提案する |
三菱地所 | 三菱地所が運営する健康エンタメアプリ「丸の内ヘルスカンパニー」の取り組みの一環であり、プロジェクトの事務局を担う | 実証事業においては、同アプリのユーザーを対象としたモニター調査を踏まえ、三菱地所が運営管理する施設を活用した新しい働き方を提案 |
調査に加え、青砥瑞人氏、石川善樹氏、石松佑梨氏、田中俊一氏といった有識者や専門家も実証の企画設計及び考察に加わり助言を得ながら展開していく。