松屋銀座、今年の浴衣は鰻と一緒に

2020/07/25 1:00 pm

タグ: 松屋銀座本店 

今年は、家で浴衣を楽しむ――。新型コロナウイルスの影響で夏祭りや花火大会の中止が相次ぎ、浴衣を着用する機会が減少する中、松屋銀座本店はリモート飲み会で「映える」浴衣や着付けやすい兵児帯などを打ち出し、家で楽しむスタイルを提案する。反物の仕立てを注文した客に、共布のマスクをプレゼントするサービスも開始。好評を博している。土用の丑の日である7月21日には、浴衣姿の従業員が開店時に客を迎え、夏の風物詩である浴衣と鰻を合わせてPR。購買意欲を喚起した。

古典柄などの華やかな絵柄がリモート飲み会では映えやすい

今年の浴衣は、7階の呉服売場に約700点の既製品と約130点の反物を用意した。会期は8月18日までで、反物の仕立ては4日まで受け付ける。売場では、リモート飲み会などに向く上半身が鮮やかな絵柄の浴衣、締め付けが少なく結びやすい兵児帯、自宅で洗える浴衣、ストレッチ性の効いた浴衣などを用意した。

浴衣の共布で仕立てたマスク

反物からの仕立てでは、希望した客に余った布でマスクを作ってプレゼントする。通気性が良く、浴衣とトータルでコーディネートができるため、喜ぶ客は多いという。仕立て職人や産地を応援するという意味も込め、仕立て代を半額にするキャンペーンも実施中だ。通常は税込み1万7600円を、同8800円にする。浴衣商戦は苦戦が続いており、通常では最盛期に実施しないセールも開催中だ。

21日に行った呉服売場と食品売場の合同朝礼の様子

21日に浴衣と鰻をPRしたが、21~22日には浴衣を購入した各日先着5人に鰻寿司1折をプレゼントする「ゆかたでうなぎサービス」も展開。地下1~地下2階の食品売場では、今年は「宮川本廛」など 11店が鰻を使った料理を揃え、鰻重や長焼き、蒲焼きなどに加え、リーズナブルな穴子弁当も登場し、多くの客で賑わった。

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