下関大丸、3月全館改装 ハイブリッド型の構造へ
2020/01/27 1:28 pm
大丸松坂屋百貨店は子会社の下関大丸を吸収して直営化するのに伴い、3月1日付で百貨店の屋号を大丸下関店に変更し、2002年以来、18年ぶりに全館改装する。地方郊外店の新たなモデル店舗としての位置付けで、従来の百貨店のビジネスモデルに加え、定期賃貸借の売場を大幅に取り入れたハイブリッド型の事業構造に転換する。工事区画面積は8330平米。オープン時期は3月中旬を予定している。
ストアコンセプトは「観光客・地元3世代がともに楽しめる『美・食・遊』に満ちたお店」。マーケットの変化に対応し、衣食住だけでなく美容などの領域も強化した。ターゲットも再設定し、従来のミセスやアクティブシニアから、親子3世代、年間700万人が訪れるという国内外の観光客にも広げた。
5階、6階と7階の一部が定借契約となる。5階にあったリビング売場は廃止し、山口県初となる最新型レイアウトの「ニトリ」(約2600平米)を導入。6階には地域特有の資源を編集するショップ「カンモン ユー.ダブリュー.」(689平米)と、期間限定の催事やイベントを開く「地域貢献ホール(仮称)」、七階には施術など体験型のサービス施設が入居予定。
4階は大丸と東急ハンズが地方創生に向けて新たに共同で取り組むコンセプトフロア「プラグスマーケットPRODUCED BY TOKYU HANDS」。3階は館内に点在していた婦人服と紳士服を集約し、宝飾を含めて再編集する。
婦人服と紳士服の2階はキッズを含めたファミリーファッションに転換し、メンズを強化するとともにレディース・メンズの融合型のショップを展開。化粧品・婦人雑貨の1階には、コスメとドラッグのセレクトショップ「アインズ&トルペ」とファッション雑貨のセレクトショップ「ホワイトクローゼット」を導入し、デイリー性を高める。地階の食品売場「ごちそうパラダイス」では中央にイベントゾーンを設け、人気商品やショップを日替わりで展開する。