松坂屋豊田店が21年9月末で閉店
2020/04/05 6:00 am
J・フロントリテイリングは2日、松坂屋豊田店の営業を来年の9月30日で終了すると発表した。従業員は配置転換で雇用を継続する。閉店に伴う約8億円の減損損失は、2019年度(19年3月~20年2月)に織り込むが、影響は軽微という。
松坂屋豊田店は2001年10月25日、00年末で閉店した豊田そごうの後継としてオープン。建物は地上1階~6階、売場面積は1万8220平米で、最盛期の06年度には100億800万円の売上高を記録した。しかし、以降は減少基調で、特に16年以降は商圏内に「イオンモール長久手」(16年12月)、「プライムツリー赤池」(17年11月)といったショッピングセンター、スーパーマーケットらが相次ぎ進出。直近の19年度は69億600万円まで落ち込んだ。
ただ、高齢者を対象にした北海道物産展をはじめとする催事で扱う商品の注文販売、豊田市内のトヨタ系列の企業に照準を合わせた外商の強化などが奏功。18年度と19年度は減収営業増益だったが、今後も商圏内には「ららぽーと東郷」(20年9月予定)、「イオンモール豊川」(22年予定)などが開業を予定しており、成長性は乏しいと判断。撤退を決めた。