資生堂、ヤーマンと新ブランド「エフェクティム」中国市場に的
2021/01/21 11:56 am
資生堂とヤーマンの合弁会社であるエフェクティムは今春、新ブランド「EFFECTIM(エフェクティム)」の展開を日本と中国でスタートする。両社のノウハウを生かし、高度な皮膚科学研究に基づいた美容機器と化粧品を発売。独自の3D肌解析機で個人の肌状態を精緻に解析し、その結果をもとに個々に最適なケアを提案する。
商品は、全顔用美顔器「3D ビューティーリフティング アクティベーター」(国内の参考小売価格7万5000円)、美容液「3D ビューティーリフティング セラム」(同1万3000円)、目元用美顔器「3D ビューティーリフティング アイアクティベーター」(同6万5000円)、アイクリーム「3D ビューティーリフティング アイクリーム」(同1万1000円)の4点。美顔器と美容液、目元用美顔器とアイクリームは併用が推奨される。
全顔用美顔器は、7つの電極から同時に複数のエネルギーを発する新たなテクノロジー「STEM Multi Force」を採用。狙いを定めてアプローチし、効果的かつ集中的にケアができる。目元用美顔器は、目元の皮膚構造に合わせたテクノロジー「STEM Multi Force-i」を用いており、皮膚が薄くデリケートな目元に最適な出力をする。どちらも店頭の肌解析に基づいた最適な波形プログラムをインストールできるため、個人の肌に合わせたエイジングケアが可能だ。
美容液とアイクリームは、先進の皮膚科学知見から導き出された有用成分を凝縮した成分「STEM Complex」が配合され、ハリのある肌へと導く。
店頭には、皮膚の専門家の豊富な知見をベースに独自に開発した3D肌解析機を置く。顔を立体的にスキャニングし、各部位を精緻に解析。高精度のデータを収集し、正確な解析結果を数分で導き出す。これによって実際の年齢と肌年齢の差や、その差を生み出す要因がわかる。客は最初にこの解析機で診断を受け、結果に基づき専門的な知識を持つスタッフがカウンセリングを実施。美顔器も適切な波形に設定できる。その後も定期的に肌解析サービスを行うなど、継続的なサポートも提供する。
エフェクティム社は、昨年8月に設立。資生堂が化粧品ビジネスで培ってきた強みと、ヤーマンの美容機器ビジネスの知見、技術と中国における高い認知度を組み合わせ、新しい美の提供を目指す。出資比率は資生堂が65%、ヤーマンが35%。まず中国を注力市場とし、アンチエイジングや美容機器に関心を持つ消費者をターゲットに定める。
中国では大手ECサイト「天猫(Tmall)」で販売を始め、上海や北京のプレステージなショッピングモールで順次、常設店舗を設ける。日本国内ではインバウンドを見込める店舗を厳選し、展開を予定。