家ナカ需要で好調、ホームファッション特集|松屋銀座本店

2020/10/02 11:38 am

タグ: 西川  松屋 

 5月の外出自粛は生活を大きく変えた。自宅で過ごす時間が大幅に増え、環境を整えたくなる人も多かったようだ。そのニーズを反映して、自粛明けの百貨店では上質な家ナカ時間を作るためのホームファッション商品が売れた。特に過ごす時間が増えた寝室は関連商品の売上げが大幅に増加。その様子を東京・銀座の松屋に聞いた。

松屋6階に位置する寝具・ナイトウェア売場。臨時休業以降の売上げは6月が前年比172.5%、7月同106.4%、8月同96.8%、9月同90.6%となった。9月は前年に消費増税前の駆け込み需要があったにもかかわらず90%と依然ニーズは高止まりしているようだ。

売れているのはパジャマをはじめ、健康敷寝具のマットレスや枕が好調。特に外商顧客の売上が好調で、6~9月の外商顧客の売上高前年比は120%を超えている。

店頭でも家ナカ需要を意識した売場づくりを心掛ける。パジャマは、ちょっとしたお出かけでも使えるルームウェアをメインに打ち出したところ好調。また暗い世相を跳ね返すような鮮やかなグラフィックのテキスタイルや、明るい色の寝具やパジャマを買い求める顧客も多い。そのため色の組み合わせを工夫してベディングアイテムをディスプレイしている。

接客面でも気を配る。コロナ禍では、「寝具の接客は『濃厚接触』になりやすいため、マットレスや枕をお試しいただく際に、必ずお客様の足元に販売員が座って接客をするように変えました」(松屋銀座寝具担当バイヤー加倉敬之氏)。もちろん、その都度除菌スプレーを使用するなど対策は万全だ。

ブランドラインナップも拡充。パジャマ売場の売上が好調だったため、9月1日に「カシウエア」と「ファビュラスタイル」の2ブランドで構成するルームウェアショップ(計17坪)を新たにオープン。寝具・ナイトウェア売場を拡大した。

今後冬に向けて寝具売場は書き入れ時だ。クリスマス前の12月2日~15日には人気のポールアンドジョーのパジャマフェアを開催。さらに12月19日~25日には8階の催事場で「ベッド・寝具バーゲン」を開催する予定だ。

 

西川、羽毛より軽く温かい「キレイなふとん サーモフィット」発売

西川は10月上旬、高機能寝具シリーズ「西川のキレイなふとん」から蓄熱・調温機能で温度を適温に保つ高機能掛けふとん「西川のキレイなふとん サーモフィット」を発売する。全国の百貨店やオンラインショップで販売する。

独自に開発したわた「ダン ミックス」

西川のキレイなふとん サーモフィットは、西川が独自に開発した特殊機能わた「DanMix(ダンミックス)」を採用した。保温性に優れた羽毛ふとんの良さを再現、デメリットを解消した新感覚の掛けふとんとなっている。

冬の寝具の定番である羽毛ふとんと同等レベルのあたたかさと軽さを実現した。一般的な羽毛よりも熱を逃がしにくい羽毛であるスティッキーダウンのように、絡み合った粒わたがふっくらとした嵩高をつくり出す。キルトはボックス状に仕立てた立体タイプで暖かい空気を逃さない。まるで羽毛ふとんのような掛け心地だ。

独自に開発した特殊機能わたダンミックスは、住宅の断熱材に使用されている「高蓄熱樹脂」を繊維用に開発したもの。環境温度変化に対して温度の過度な上昇・低下を抑える調温機能も兼ね備え、寝床内を適温に保ち、眠りの質を高める。

また羽毛ふとんと比較し、ふとんから出る綿ぼこりの量を軽減。ダニを通さない側生地で、アレルギーでも安心して使える。家庭用洗濯機での洗濯も可能だ

さらにサーモフィットは非常に軽量なつくり。一般的な羽毛ふとんが約2010gなのに比べ、サーモフィットは1780g。中わたは弾力回復力性を持っており、へたりにくいため、圧縮収納袋などを使用してコンパクトに収納していただけます。

150×210cm(シングルサイズ)の価格は2万3000円。

西川オンラインショップ https://shop.nishikawa1566.com/shop/default.aspx

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