西川、非接触型の寝具測定サービスが第4回日本サービス大賞「優秀賞」受賞
2022/12/14 6:34 pm
西川の非接触による寝具測定サービス「ピマピッタ PI+MA PITTA」が、第4回日本サービス大賞で優秀賞を受賞した。同サービスは、タブレット端末で客の全身を撮影し、体型に合ったマットレスとオーダー枕を提案する寝具測定アプリ。同社がこれまで蓄積してきたパーソナルフィッティングのノウハウや寝具測定値、体型分析データを活用し、寝姿勢のチェックから寝具測定、提案までを可能にする。2021年4月から同社の寝具販売拠点に導入し、全国158の店舗で展開している(22年11月時点)。受賞における評価ポイントは「非接触でのパーソナルデータ測定」、「寝具測定やオーダーメイド商品の試用時間の短縮」、「自身の寝姿勢の客観的チェック」の3つ。客の店舗体験の充実をはじめ、販売員の接客スキルの平準化や顧客との関係性構築などにも寄与し、サービスの送り手と受け手の双方にもたらした“新しい付加価値”も高く評価された。
日本サービス大賞は、サービスの高度化や産業を発展させる先導力、新しい価値の提供を実現している「革新的な優れたサービス」を表彰する制度。公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会により、2015年に創設された。今回はコロナ禍にもかかわらず幅広い業種から749件の応募があり、その中から最優秀賞である内閣総理大臣賞をはじめとした各賞全30件が選出。6日に東京・赤坂で受賞発表と表彰式が行われ、同サービスは優秀賞に選ばれた。
受賞の理由としては「顧客の納得感を向上させる店舗接客の改革」と「高質な睡眠の価値提供の促進と開拓」、「販売員の接客スキル平準化の推進と働きがいの実現」など、サービスの送り手である販売員と受け手である顧客の「価値共創」につながった成果も、高く評価された。
サービス開発の背景には「睡眠の質の向上」がある。近年、自身の身体にフィットする寝具を求める客が増えている。一方で、一人一人のパーソナルデータを取得する接客技術と測定時間が課題となっていたことに加え、コロナ禍のため接触機会を減らし、より短時間でサービスを提供する接客が求められた。
そこで、同社がこれまで培ってきたパーソナルフィッティングのノウハウや、寝具測定値、体型分析データを活用した寝具測定アプリを開発。従来の枕計測器や体圧測定器を使用した接客から一転、タブレット端末1台でオーダーメード寝具に必要なパーソナルデータが取得できる非接触型接客を可能にした。
同サービスは、同社の快眠寝具トータルブランド「&Free」を取り扱う全国の店舗で展開する。測定はアプリの入ったタブレット端末を使用し、非接触のまま行うことができる。パーソナルデータの取得にかかる時間は約1分。従来の接触型の方法に比べ、約10分の1程度で全身が計測できる。まず客の正面と横向きの全身画像を撮影し、寝具選びに必要な体型データを数値化する。次に、体型データの分析から客に合ったマットレスとオーダー枕を判定。続いて、仰向けと横向きの状態の寝姿勢を撮影し、寝具のフィット感を画像で確認する。自身の寝姿勢をビジュアルで客観的にチェックできる点が好評を得ており、測定したデータの判定結果は客に渡すこともできる。