イオン、千葉県緑区にAIを導入したネットスーパー用大型自動倉庫を建設
2020/08/20 2:47 pm
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イオンは千葉市緑区誉田町に国内初となるCFC(顧客フルフィルメントセンター)を建設、2023年を目途にAIロボティクス機能を導入したネットスーパー事業を本格稼働させる。昨年11月にはイギリスのテクノロジー・ネットスーパー企業Ocado Group plcの子会社Ocado Solutionsと独占パートナーシップ契約を締結。同12月に、イオンの100%子会社でオンラインスーパーマーケットを運営するイオンネクスト準備株式会社を設立している。
イオンのCFCでは、大型自動倉庫に約5万品目の商品を揃えられる。ロボットとAIが24時間稼働し、効率的に商品をピックアップするなど安定的な供給力が期待できる。コロナ禍や生活スタイルの変化により、食料品宅配に対するニーズは急速に高まった。イオンネクストでは新鮮な食料品や日用品をいつでも購入でき、欲しいタイミングで玄関先まで届ける。
英Ocadoは世界最大級のオンライン専門のスーパーマーケットを運営する。アクティブ会員は約25万人。英国のオンライン食料品市場で15%のシェアを占める。また食料品を1時間以内に届ける「Ocado Zoom」というサービスも運営する。2000年に、食料品を専業とするオンライン小売業者として設立された。
イオンネクストではOcadoのソリューションを活用する。CFC内には商品をピックアップするロボットが稼働。50点の商品を約6分間で処理することができる。また、配送ルートも最先端のAIアルゴリズムを用い、常に最適なルートを選定する。
千葉市に建設するCFCの建築面積は2万7500㎡。配達範囲は千葉県と首都圏を対象とする。着工は21年春、事業開始は23年の予定で、約700人程度の雇用を計画する。