ナイガイ、“ウエア”で着られるエプロンスタイルを発信
2022/11/18 3:02 pm
ナイガイのホームウェア事業は、23年春夏に向けてエプロンアイテムを拡充する。オリジナルブランドとライセンスブランドを合わせて、計146SKUを用意。近くへのちょっとした買い物にも着ていけるような“ウエア”を意識したアイテムも登場する。ブランドを象徴する柄を春夏らしい明るく爽やかなカラーで表現したり、イラストレーターとのコラボレーションでクラフト感のあるデザインを施したりと、幅広いバリエーションのデザインも特徴。洗濯後の手入れに適した素材や、撥水加工など実用性も重視する。例年需要の高い春の買い替えや、母の日などギフト用への強化に加え、日常生活での着用シーンの拡大を狙う。
オリジナルブランドの「ハウス ウェア スタジオ」は、計26SKUを揃える。ネコとドット模様をちりばめた柄やタッチの異なる種類のフラワー柄、グラフィカルなカラーグラデーションなど7つの新柄を用意。素材はポリエステルが3柄、先染めを含むテトロンとコットンの混紡繊維が3柄、コットンが1柄と、様々な素材で構成し、洗濯後の手入れが簡単なイージーケアの商品を拡充する。形はショルダーネックや腰巻のタイプに加え、バックでウエストを絞れるワンピース風も投入。デザインの好みは人それぞれなため、多様なニーズに応える内容の充実を図る。
ライセンスブランドもエプロンアイテムを展開する。「DAKS(ダックス)」は、今季からエプロンアイテムをスタートさせる。マスコットキャラクターのダックスドッグとテディベアをポイントに配したデザインや、ブランドを代表するハウスチェック柄を打ち出す。2018年にシーズンビジュアルを手掛けたイラストレーターの永宮陽子氏とのコラボレーションも実施。テディベアが朝食をとるイラストや、ハウスチェック柄を手描き風に表現した柄のアイテムが登場し、英国ブランドらしいクラシカルでモダンな印象にポップさをプラスした。通常のエプロンのほかにウエアとして着られるジャンパースカートも加え、計37SKUと潤沢なラインナップを用意する。
担当者は「これだけのバリエーションがあるので、ホームウエア売場に新作を並べるというよりは、DAKSのみでポップアップを開催したい」と語る。
「リサとガスパール」は、今季からキッズサイズのエプロンが初登場。ヒッコリー風ストライプ柄でカラーはブルー、ブラック、オフホワイトの3色。ポケットから“リサガス”が顔をのぞかせるデザインは同ブランドらしいキュートな世界観を表現する。大人用も3型用意し、親子でお揃いのコーディネートが楽しめる。同柄のマチ付きバッグと、リサガスの大きなイラストが入った帆布素材のトートバッグも発売。キッズ用としても使える小ぶりなサイズで、トータルでのスタイリングを打ち出す。商品は計17SKUとなる。
そのほか、「LANVIN(ランバン)」も来春からエプロンアイテムをデビュー。計27SKUを取り揃える。ブランド名の頭文字である「L」とローズ模様を全面にレイアウトしたり、ハートマークと一緒にワンポイントで入れたりと、オリジナリティのあるモダンなデザインに仕上げた。素材には刺繍生地やフレンチリネン、ジャガード織りなどを使用し、エレガント感も強調する。
「LICIE〈LIBERTY〉(リッシー/リバティー)」は計17SKUを用意する。多くのファンを持つリバティープリントを、季節に合わせて一層華やかなカラーで彩る。今シーズンは全柄に撥水加工を施し、機能性も重視した。
「LAURA ASHLEY(ローラ アシュレイ)」は、来春に70周年のアニバーサリーを迎える。記念につくられたチューリップ柄は、オパール加工による透け感の華やかさと立体的なプリントで、ギフトアイテムとしても訴求する。商品は計16SKUを揃える。
根強い人気の「ムーミン」は、キャラクターのプリントを生かした3つの柄で計6SKUを用意し、バッグを追加したラインナップ。夏を意識したアロハ調の柄、爽やかなカラーでベリーをプリントした柄のほか、バッグと同素材のダンガリー生地で仕立てたタイプも登場する。
エプロンと同柄のスリッパも、ハウス ウェア スタジオ、ダックス、リサとガスパール、ローラ アシュレイ、ムーミンから発売。ホームウエア売場でセットにしたスタイリングを発信する。
(中林桂子)