カゴメ、野菜摂取量を推定する「ベジチェック」がHRアワード受賞
2022/10/21 2:35 pm
カゴメが開発した野菜摂取量を推定できる機器「ベジチェック」を用いた生活改善への取り組みが、日本の人事部「HRアワード2022」で、「プロフェッショナル部門 組織変革・開発部門優秀賞」を受賞した。HRアワードは、「日本の人事部『HRアワード』運営委員会」が主催する、人と組織の成長を促進する取り組みを表彰する制度。今年は388件がエントリーし、同部門の一次選考で入賞した15件から最終選考を経て、今年のHRを代表する事例として優秀賞を受賞した。
ベジチェックは、手のひらをセンサーに約30秒当てて皮膚のカロテノイド量を光学的に測定する。カロテノイドは特に緑黄色野菜に多く含まれる成分で、食べると体に吸収された後に皮膚にも蓄積される。この測定されるカロテノイド量の値は、2~4週間前に摂取した食事によるもの。センサーのLEDから照射される光を皮膚に反射させ、あらゆる深さと角度から得られる反射光を検出部で測定し、独自のアルゴリズムにより算出する。
ベジチェックはセンサーに手を当てるだけで簡便に推測できることから、企業や自治体などで健康増進支援ツールとして導入されている。社員に野菜の摂取を促す機会と、生活改善への行動変容のきっかけを提供し、バランスの良い食生活への改善をサポートする点が評価された。さらに推測される数値は2~4週間前の摂取量で、変化の過程がみられることで継続的な活用ができる点も授賞理由となった。
HRとは、人材の採用、開発、育成、評価など企業の人的資源に関わる業務全般を指す。運営委員会は、この領域において企業や個人の成長を促す取り組みに着目。関わる人に広く発信し全国の企業の発展を目的に表彰制度を開始した。選考と投票は、株式会社HRビジョンが運営するサイト『日本の人事部』の会員である人事担当者や経営者、HRソリューション企業などによって行われる。今年で11回目を迎え、HR関連で最も権威ある表彰制度として、厚生労働省の後援も受けている。