関西学院大学、MICE・地方観光人材を育成する社会人向け教育プログラムを開講

2020/08/05 4:12 pm

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関西学院大学は、「産官学学」が連携し、MICE・地方観光人材を育成する社会人向け教育プログラム「MICE・地方観光人材育成プログラム ~ 持続的な発展を目指して」を10月に開講する。新型コロナウイルスの影響で訪日観光客が途絶え、観光業界は大きな打撃を受けている。観光業界が以前と同じ状態に戻るには一定の期間を要することになるがまずは国内の観光客やビジネス客からの回復を目指す。同プログラムでは「持続的な地域観光」に力点を置きながら将来のインバウンド需要への対応も見据える。

第1期のMICE・地方観光人材育成プログラム授業の様子

今年に入り大きな打撃を受けている観光業界。持続的な地域観光を実現するためには、安全を確保しながら観光需要を考えていくことになる。近隣からの観光需要も限られている中で、観光旅行よりビジネスでの旅行・出張が優先されていくことが予想される。

そのため、今ビジネスで利用できる「MICE(meeting, incentive tour, conference, exhibition/event)」への期待が高まる。地方でもMICE事業を企画し実施できる人材を早急に育成することが求められる。また、将来の訪日観光客への対応も進めていかなければならない。

関西学院大学では、「持続的な地域観光」に力点を置きながら将来のインバウンド需要への対応も見据え「MICE・地方観光人材育成プログラム~持続的な発展を目指して」という名称で本年10月にプログラムを開講する。同大学のビジネススクール(MBA)と連動し、ケーススタディを用いた双方向授業による実践的なカリキュラムが特徴だ。4月には令和元年度文部科学省職業実践力育成プログラムにも認定された。

プログラムは、「基礎科目」、「発展科目」、「先端科目」の3つの科目群に大別され、全13科目で構成する。「基礎科目」は広く公開講座として提供している経営管理に関する基礎的な知識を学ぶ内容で、4科目。「発展科目」はビジネススクールで提供している既存の正規科目から同プログラムに関連性の深い5科目。「先端科目」は、プログラム開講にあたり新設した4科目となっている。特に先端科目は、MICE志向型のホテル経営を考察する「ホテルマネジメント」、持続的な地域振興を中心として、DMO(Destination Management Organization・デスティネーション・マネージメント・オーガニゼーション、地域と協同して観光地域作りを行う法人)のあり方も検討する「地域観光」、インバウンド需要をビジネスに取り込む様々な事例を学ぶ「インバウンド・マネジメント」、サービス提供者の生産性と品質の向上を科学的視点から検証する「サービス・マネメント』といった独創的なカリキュラムを提供する。次世代の高度なサービス人材育成を目指す。

受講生は13科目の中から、履修したい科目を自由に選択することができ、ニーズに沿った学習プログラムを組み立てることができる。なお、発展科目の履修によって取得した単位は、今後、同大学ビジネススクールに入学した場合に修了単位として算入される。現在、受講者を募集中で、受講検討にあたってはオンラインプログラム説明会を実施する。定員は15名。

詳細はこちら:https://kwansei-ac.jp/iba/mice/

大阪梅田キャンパスの入口

関西学院大学では2015年度から、社会人を対象に「サービス経営人材」の育成に取り組んできた。2016年には「医療・介護」分野での経営人材向けの講義を行った。

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