アラ商事、盛夏や在宅勤務をオシャレに、キチンと演出するネックウェア
2020/06/30 12:02 pm
暑い夏のビジネスシーンも、ドレッシーに――。アラ商事は盛夏に向け、オリジナルブランド「アールダム」で、男性用の小ぶりなスカーフ「ティーニー」やネッカチーフを提案する。環境省が2005年に「クール・ビズ」を提唱して以降、いわゆる「ビジカジ化」は加速の一途を辿っており、ネクタイ以外でも首周りのファッションを楽しみたい男性の需要を引き出すとともに、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務を導入した企業ではビデオ会議が増えており、その際のマナー、オシャレとしての活用にも照準を合わせる。
ティーニーは、細長い平行四辺形状のスカーフ。素材はシルクコットンで、首周りをエレガントに、ラグジュアリーに彩る。結び方も自在だ。女性用の売れ行きが良く、今年の春夏から男性用を販売する。2型・6SKUを揃え、価格は各8000円。アールダムを担当する柳川敦史氏は「例えばTシャツにティーニーを合わせると、ルーズに見えない。ビデオ会議、ちょっとした外出の時に恥ずかしくないスタイリングとして、定着させたい」と意気込む。
ティーニーにハードルの高さを感じる男性には、オーソドックスなネッカチーフを訴求する。素材は同じシルクコットン、2型・6SKUを用意し、価格は各9000円。ティーニーとネッカチーフは、秋冬に向けて〝ウール版〟も展開する。
オリジナルブランドの「フォスカ」でも、スカーフの拡販に乗り出す。UVカット、接触冷感、吸水速乾、洗濯可能など機能性に優れた「クールスカーフ」(5000円)、「三角スカーフ」(6000円)をラインナップ。三角スカーフは折りたたむとポケットチーフも兼ね、フォスカを担当する桐澤朋希氏は「ジャケットに差せば、リモートワークでもカジュアル過ぎない」と推奨する。
アラ商事の主力はネクタイだが、「服装は多様化しており、ドレススタイルだけでは先細る。どのマーケットも狙い、間口を広げなければならない。コロナ禍の影響も含めて『リラックス』が重要視される中、ティーニーやネッカチーフで新たな商機を開拓する」(柳川氏)。
もちろん、ネクタイの盛夏対応にも余念がない。フォスカでは洗える「ウォッシャブルタイ」を、オリジナルブランド「ノットノット」ではワンタッチでシャツの襟元に着脱できる「スナップタイ」を、それぞれ打ち出す。
ウォッシャブルタイには洗濯用のネットを付け、価格は7000円。スナップタイは4800円で、首周りを締め付けないため、購入者からは「暑い時期に楽」と好評だ。最近は、特にインターネット通販での動きが良いという。
アラ商事は〝ジャストシーズン企画〟を充実させ、ネクタイメーカーにとって難所である盛夏を乗り切る。