【東京】台風の影響大 19%減 全国水準を下回る

2019/12/11 8:11 am

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東京地区百貨店(12社・24店)の10月売上高は1043億円余で、前年比(店舗調整後)は19.0%減となり、全国水準を下回った。消費増税後の反動減に見舞われた前回の14年4月(10.8%減)よりもマイナス幅が大きい。前月(20.7%増)の消費増税前の駆け込み需要の反動減に加え、台風19号による臨時休業や営業時間短縮、訪日外国人観光客の減少などのマイナス与件が重なった。店頭(構成比91.5%)は19.1%減(前月20.9%増)、非店頭が18.6%減(同19%増)。入店客数も10.5%減となり、3カ月ぶりのマイナスだった。

主要5品目が全てマイナス。前月が43%超増だった雑貨は25.8%減。中でも前月倍増した美術・宝飾・貴金属は3割超のマイナス。身のまわり品もラグジュアリーブランドなど高額品の反動減が顕著で、25.5%減。さらに衣料品も2割超のマイナスで、14年4月(10.5%減)と比較すると、12.3ポイントも低く、天候不順の影響が大きいようだ。

反動減の中で、家電のみがプラスで、デザイン性の高い商品や外商販売が好調だった。食品関連の企画が奏功したその他食品が、ほぼ前年並みだった。

 

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