ルック、「キース」でカラフルな色合いやミックステイストを提案
2022/03/10 3:00 pm
ルックの婦人服ブランド「キース」は今春夏、英ウェールズ北部の観光地「ポートメイリオン」をテーマにしたコレクションを展開する。ポートメイリオンは地中海のような雰囲気とカラフルな建物や庭園がある一方で、伝統的な英国調であるヴィクトリア朝のホテルやコテージも混在し、伝統や文化の多様性を持つ。これに着想を得て、鮮やかでカラフルな色合い、異なる要素のミックス、伝統的なハンドクラフト調といった特色の商品を発売する。
キースは伝統的な英国トラッドをベースに程よくトレンドを取り入れたブランドで、働く女性を中心に支持を集めている。昨年と一昨年はコロナ禍の影響で商品の型数を絞ったが、今シーズンはコロナ前に近い数を揃える。
4月上旬には、フォーマルなオケージョン向けの「エターナル」ラインで、ジャケットやニット、ブラウス、スカートを発売する。ジャケットは綿麻の天然素材の風合いを残しつつポリエステルのハリ感も出したツイルシャンブレーで、ニットはシルケット加工を施したスーピマ綿で上品なケーブル柄を表現する。ブラウスとスカートはレーヨンの発色と落ち感が特徴の先染め素材を使用したチェック柄で、トラディショナルブランドに必要な夏アイテムとして提案する。
シーズンテーマを色濃く表現する「カプセル」ラインは4月中旬から展開する。色合いはポートメイリオンを思わせる、コーラルオレンジやターコイズブルーを用いる。太いストライプと細いストライプを組み合わせた柄のドレスは、伝統的な英国らしい建造物と地中海風の建造物が同居するポートメイリオンらしさを表現する。ブラウスは素材やプリント、刺繍などによってバリエーションを持たせ、楽しさを提供する。
同じく4月中旬には日常的に使いやすい「デイリー」ラインで、ブラウスやニット、スカート、パンツなどが登場する。カラーはウェールズの国花である「ダフォディル(ラッパ水仙)」のイエローを多く用いる。先染めのギンガムチェックにリバティプリントを施したドレスとブラウスは、多様な要素が入り混じるポートメイリオンらしさを演出する。4月下旬にはカットソーやブラウスを追加し、コーディネートを充実させる。
5月中旬にはデイリーラインで、チェックやレース柄といったトラディッショナルなアイテムを提案する。細番手糸を使用した先染めチェックのブラウスとスカート、程よいハリとしなやかな風合いを持つマドラスチェックのドレス、通常の4倍以上の時間を掛けて1着を生産するレース柄のニットなどを用意する。
様々なシーズンに対応する「トランス」ラインからは、6月上旬に吸水速乾や撥水などに優れたアイテムを、7月上旬に夏から初秋に着回しやすいトップスを発売する。