西川、「イトリエ」で地球に優しい、心と身体をリセットするベッドアイテム
2022/03/02 11:26 am
西川は、ベッドリネンブランド「itorier イトリエ」で、捨てられる食材を染料として再利用した「FOOD TXTILE(フードテキスタイル)」の掛け布団カバーをはじめとする商品を発売した。イトリエは今年で10周年を迎え、これを機にサステナブルなものづくりをさらに推進する。春夏アイテムの発売にあわせ、ブランドサイトをオープンした。
2022年春夏シーズンは、「自然を紡ぐ、ほんとうの私に還る」をコンセプトに掲げた。地球環境への配慮や心地よさにこだわった天然素材のバリエーションで、自然との一体感を味わいながら心と身体をリセットするベッドタイムを提案する。
フードテキスタイル素材では「フードテキスタイル掛けふとんカバー」(1万6500円〜)、「フードテキスタイルピローケース」(5500円)を用意。同素材は廃棄予定だった安全な食材を染料として再利用し、染色工程で水や染料の使用量を最小限に抑え、環境に優しい生産過程で仕上げている。赤かぶや桜の成分などから、抽出した染料で染めた優しい色合いで、色落ちがしにくく、長く使用できる。
涼しい土地で短期間に育ち、農薬もほとんど使用する必要がない麻からは、「先染めリネン掛けふとんカバー」(1万4300円~)、「先染めリネンピローケース」(4950円)や「敷きパッド」(1万1000円~)を発売した。土壌を荒らさず、人体にも安全な素材で、発散性と通気性に優れる。さらりとした肌触りで、蒸し暑い日本の気候風土に適している。
布団皮に和紙混生地を使用した「羽毛肌掛けふとん」(3万3000円~)も登場する。和紙は吸湿性に優れ、丈夫で、ナチュラルな風合いが楽しめる。繊維の原料は成長が早く、刈り取っても短期間で再生を繰り返し環境負荷が少ない。
オーガニック農業物等の生産方法の基準に従い、2〜3年以上の生産実践を経て、認証機関に認められた農地で栽培されたオーガニックコットンを使用したオーガニックコットンでは、「綿サッカー掛けふとんカバー」(9900円~)、「綿サッカーピローケース 」(3300円)、「綿サッカークイックシーツ」(7150円~)、「綿サッカー敷きパッド」(9900円~)、「麻混ガーゼケット」(1万3200円~)を展開する。
農法や労働環境など自然や社会に配慮した環境下で生産され、世界レベルの管理システム基準を導入したサステナブルな綿花「コットンUSA」を使用した「2重ガーゼ掛けふとんカバー 」(8800円~)、「2重ガーゼローケース」(3300円)、大量の水を必要とする染色を行わない「生成の糸」や「カラードコットン」を使用した「綿毛布」(1万1000円)、「ガーゼケット(4重ガーゼ)」(5500円)も揃える。カラードコットンは、綿を採取した時の柔らかなブラウンと淡いグリーンの自然な色味を生かした。
「ボタニカルダイ敷きパッド」(1万3200円)の染料には、琵琶湖近くに位置する伊吹山で収穫された近江刈安を用いた。採取することで、他の群生する植物の生育など自然環境に良い影響を与える。
イトリエは、今シーズンより商品パッケージや織ネームも刷新し、エコフレンドリーな仕様に切り替える。新パッケージには、ベジタブルオイルインクによる印刷、FSC認証紙やバイオマスプラ袋を採用した。織ネームの素材には、再生ポリエステル糸を使用する。