オンワード樫山、「JOSEPH STUDIO」が好調 今秋メンズをスタート

2021/12/14 4:05 pm

タグ: オンワード樫山 

オンワード樫山が手掛ける英国ブランド「JOSEPH(ジョゼフ)」のセカンドライン、「JOSEPH STUDIO(ジョゼフ ストゥディオ)」が成長軌道を描いている。昨春の開始直後はコロナ禍に見舞われ苦戦したが、カジュアル化に舵を切り、デイリー需要を取り込んだ。今秋には新たにメンズもスタートした。12月3日からは初のポップアップストアを渋谷パルコで開催しており、さらなる知名度の上昇を狙う。

ジョゼフ ストゥディオは、将来的にジョゼフの顧客となるような次世代層をターゲットに定める。具体的には、日本をはじめとするアジアの20~30代。ジョゼフのシンプルでクリーン、オーセンティックというコンセプトは残しつつ、より日常に取り入れやすくした。

価格帯は6000円~5万円前後で、ジョゼフの約7割にあたる。一部百貨店での取り扱いもあるが、現在はインターネット通販サイトを主な販路とする。

ウィメンズの来春のコレクション。カジュアルで使いやすいアイテムを揃える

昨春にウィメンズの展開を始めた。ジョゼフと同様に、オーセンティックな仕事向けの服を中心に展開したが、ちょうどコロナ禍が直撃。外出の自粛とテレワークの普及によって着用機会が激減したため、夏からはデイリーにも使いやすいカジュアルなテイストにシフトした。

すると30代を中心に、人気が上昇。中でもアートプリントを施したTシャツがネット上で話題になり、昨夏で約3000枚売れた。グラフィックをプリントしたビニールの透明バッグも人気が高く、「キャッチ―なデザインが心を掴んだようだ。男女両方のお客様にご支持いただいている」と第三カンパニーJOSEPH Div.課長代理マーチャンダイザーの小林弘明氏は語る。

ウィメンズの好調を受け、今秋にはメンズをスタート。ジョゼフ ストゥディオを立ち上げた当初は、メンズを予定していなかったという。しかし、衣服のカジュアル化が進み、女性がメンズの服を着るコーディネートが増えているため、女性の利用も含め需要はあると睨んだ。メンズはカジュアルな仕事着にも使えるような、セットアップを中心に展開。狙い通り、約2割は女性が購入しているそうだ。

渋谷パルコのポップアップはフルラインを展開する

ECサイトを主販路とするが、認知度の拡大や、実際に試したいというニーズを満たすため、ポップアップも行う。12月3日からは初のポップアップストアを渋谷パルコで展開。メンズ、ウィメンズなどフルラインを取り扱い、期間は26日まで。

来春のカプセルコレクション。Lee Izumidaさんのアートワークをプリントした

来春は、テーマを「アカデミック」に設定。同テーマから着想を得た商品を展開する。アーティストであるLee Izumidaさんがこのテーマから発想したアートワークをプリントした、Tシャツやバッグなどのコラボアイテムも揃える。神奈川県葉山町にある「げんべい商店」とのトリプルコラボとなったビーチサンダルなども販売し、リゾート感のあるスタイルを提案する。

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