さいか屋、横須賀店を来年2月で閉鎖へ

2020/05/08 5:46 pm

タグ: さいか屋 

さいか屋は8日、横須賀店の営業を来年2月で終了すると発表した。2017年2月期以降は赤字が続き、運営の効率化などを推し進めてきたが、立て直しは難しいと判断。1928年10月のオープンから92年余りで幕を下ろす。閉店に伴って、今年8月31日時点で35歳以上のさいか屋の社員を対象に希望退職を実施。6月下旬に募集を始め、非正規を含めて120人を予定する。今後は、藤沢店に経営資源を集中。収益力を高める。

さいか屋横須賀店は、1928年10月に開業。90年には新館と南館を増床し、大通り館との3館体制で92年2月期には368億円の売上高を記録した。しかし、以降は減収基調で、10年5月には大通り館を閉鎖。規模を縮小し、地域密着型の経営に活路を見出したが、近年は赤字が常態化。20年2月期の売上高は65億8600万円とピークの2割にも満たず、「苦渋の決断」(さいか屋)を強いられた。

横須賀店の建物や土地は、さいか屋が保有するが、営業の終了後については「未定」(さいか屋)。一方、地域では「さいか屋さん」の呼称で愛されており、いわゆる「サテライト店」の開設を検討中だ。

20年2月末時点で134人の従業員は、藤沢店などへの配置転換だけでは雇用の継続が難しく、全ての社員から希望退職を募る。退職日は20年8月31日、21年2月28日を予定し、割増退職金を支給。退職金の支給がない社員にも、退職慰労金を支払う。希望者には再就職も支援する。

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