博多阪急、メンズコスメを売場化

2020/04/10 1:31 pm

博多阪急は3月25日、男性用の化粧品や香水を揃える売場「メンズビューティー」を6階に開いた。面積は約6坪で、「アラミス ラボ シリーズ」など約15ブランド、約300SKUを扱う。近年は男性の美意識が高まり、同店では2019年度(19年4月~20年3月)、一階の化粧品売場で扱う男性用の売上げが前年の約1.2倍(今年3月30日時点)で推移する。ただ、女性が大半を占める1階の化粧品売場に立ち寄りづらい男性は多い。メンズファッションを集積する6階に専用の売場を設け、さらなる伸長に繋げる。

 

メンズビューティーで販売する約300SKUのうち、約225が化粧品、約75が香水。化粧品はアラミス ラボ シリーズのほか「ファイブイズム バイ スリー」、「ゼニア」、「トミーヒルフィガ―」、「クリニーク」、「ポールスチュアート」、「オルタナ」、「ボッチャン」、「マービス」など、香水は「ミルコ ブッフィーニ」や「ランセ」、「サークルデパフューマー」、「アッカカッパ」、「ブルガリ」、「ジミーチュウ」、「ドルチェ&ガッバーナ」、「クリーン」などが名を連ねる。中心価格帯は約4000円。

 

品揃えは順次入れ替え、「様々な肌の悩みにアプローチするスキンケア、健康的で精悍な印象をもたらすメイクアップ、ギフトにしたくなるようなフレグランスを、小さな売場に詰め込む」(博多阪急)。近日中に「シセイドウメン」の取り扱いを始める。

 

売場は〝体験型〟も意識した。ウォーターシンクを配置。洗顔料や化粧水、乳液などを試せる。

△洗顔料などを気軽に試せるよう、ウォーターシンクを設置

1階の化粧品売場にも男性用の商品はあるが、同店は「女性の目を気にせず、落ち着いて試せる」と売場化のメリットを強調する。

 

当面の課題は、接客の改善だ。販売員の大半が、化粧品を初めて扱う。勉強会を繰り返すなどで、知識や技術を向上。「お客様本位のサービスを目指す」(博多阪急)。

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