ルック「キース」夏コレクション マリンときれいめ融合
2020/03/30 6:00 am
ブランド35周年を記念
英イラストレーターとコラボTシャツ
ルックは「キース」で今夏シーズン、イギリスのヨットレースに着想を得た、マリンの要素を取り入れたスタイルやリラックスシルエットなどを打ち出す。今季のテーマは、イギリスの伝統的なヨットレース「カウズウィーク」。ヨット柄のプリント生地などマリンテイストを入れつつ、キースらしい上品さも忘れないスタイリングにした。ブランド35周年を記念したイギリスのイラストレーターとのコラボアイテムや、「ヴィクトリア&アルバート博物館」(以下、V&A博物館)との協業アイテムといった独自性の高い商品も発売し、他社との差別化を図る。
4~5月に今季のテーマである「カウズウィーク」ラインで、マリンテイストのアイテムを投入する。色は海のブルーや太陽のイエロー、英国旗の赤などを基調とする。麻調のセットアップやヨット柄のワンピース、麻素材のアイテムなどが登場する。
中でもカプリパンツやクロップドパンツ、ワイドパンツなど、パンツのバリエーションを豊富に揃え、ボトムをベースにしたスタイリングを主力に打ち出す。キースではきれいめで清潔感のある服のニーズが高いことから、フォーマルなシーンに対応できる品揃えを用意する。
ブランド35周年を記念した、英国イラストレーターAstrid Weguelin氏とのコラボTシャツも発売する。同氏が描いた英国ガーデンやカウズウィークのイラストをプリントした。同氏はロンドンを拠点に活躍し、旅やライフスタイルの出版物の挿絵などを手掛ける。紙を切り貼りするコラージュで制作しており、深みと温かみのある仕上がりが特徴。紙も自身で作っている。
同時に、キースの象徴的存在であるタータンチェック柄のアイテムを、コラボTシャツと合わせたコーディネートで提案する。シャツ、ニットツインセット、ワンピース、スカートなど。雑貨ではショルダーバッグやトートバッグも用意する。
6月上旬には、V&A博物館と協業した、インドの伝統柄をプリントしたアイテムを展開する。17~18世紀に作られていた手描き染めの草木柄をプリントしたカットソー、ワンピース、スカートなどを揃える。鮮やかな茜色が特徴。かつてのイギリス王室の別荘「オズボーンハウス」で植民地であったインドの伝統工芸品が多く集められていたことからその柄に着目し、商品化に至った。
V&A博物館との協業は18年秋にスタート。顧客からの人気が高く、6月に展開することでバーゲン前の時期の集客強化を狙う。
7月には「トランス」ラインで、モノクロのアイテムを投入。近年の猛暑を考慮し、暑さを感じる秋色を避け、ジャストシーズンで着られる商品を用意する。