オンワード、「#Newans」シャツ拡充 消費者のリアルな意見を反映
2020/12/23 7:03 pm
オンワード樫山は来春、今秋始めたD2Cブランド「#Newans(ハッシュ ニュアンス)」の品揃えを拡充する。メインアイテムとなる白シャツの型を増やし、新たにワンピースを発売。ノーアイロンで着用できる、ポケットが付くなど、ターゲットとなるミレニアル層の女性の要望を反映した。春に多いフォーマルなシーン向けには、単品だとデイリーにも着回せるセットアップを用意する。
ハッシュ ニュアンスは20代中心の女性社員が中心となるプロジェクトチームが運営。「人の好みが多様化する中で、本当に自分の感性に合うものを選んでもらい、長く使用してもらう」(オンワード樫山担当者)ことを目指し、ターゲット層であるミレニアル世代の女性へヒアリングしたり、サンプルを試着してもらったりなどのリサーチを重ね、リアルな意見を商品づくりに生かしている。
メインアイテムである白シャツは8型(9000~1万3000円)を追加する。「アイロンやクリーニングが不要なシャツ」、「リモートにも対応した、上半身に華がある服」、「きちんとしているけどリラックスできる服」の要望が多かったことから、洗いざらしでもお洒落に見えるデザインのシャツや、襟にフリルが付いた華やかなシャツなどを用意。ハッシュ ニュアンスではシーズンごとの入れ替えはないため、既存の12型と合わせて展開する。
色違いで、春らしい色合いのシャツも発売する。価格は白シャツと同様で、色はピンク、グリーン、グレーなど全7色。
リサーチで「シャツと同じような発想で作られたワンピースがほしい」という声が多く上がったことから、ワンピースを発売する。シャツと同様に洗いざらしでも着られるものや、シワになりにくいものなど、機能性が高い商品が登場。特に女性向けのワンピースはポケットが付いてないものが多いが、「スマートフォンが入れられるようなポケットがほしい」というニーズが高かったため、全てのワンピースにポケットを付けた。カーディガンとして着たり、前後で2wayで着回したりといった着回しできるデザインも揃える。全11型で、価格は1万3600~1万8000円。
春は卒業式や入学式といったイベントが多いため、フォーマルシーンに対応したセットアップを発売する。ただし来春はコロナ禍によってイベントの開催が不確定であるため、他のアイテムと組み合わせるとデイリーにも使用できるような、汎用性の高いものにした。ニットジャケット1型(1万3600円)、ニットトップス1型(9000円)、ニットスカート1型(1万900円)、ニット布帛コンビトップス2型(9000円、1万円)、シャツ2型(9000円)、スカート1型(1万900円)、ジャンパースカート1型(1万4500円)、パンツ1型(1万1800円)を展開する。
ハッシュ ニュアンスは今年9月にスタート。発売から1カ月で3000万円超を売り上げるなど、好調な滑り出しをみせている。